病気にならない体づくり簡易テスト(血管)神経や血管
血圧サージ。
NHKスペシャルの放送でその予防法と対策法のTVが10月29日に放送されていました。
前回の記事では、サイコロの目を使って血圧サージや病気のリスクについて説明しました。
今回は、TVで放送されていた血圧サージについてより具体的に書いていきます。
前回の記事
結果、正常範囲の上限135を超えていた人は
80人中25人。
そして小島よしおさんは、165と高い数字がでていました。
酒もタバコもしないということなので小島さんはビックリしていました。
このように一時的ではありますが血圧が高くなる血圧サージが繰り返されると
始めの建設作業員として働き健康には自信を持っていた39歳の男性のように、突然異変に襲われる場合があります。
急に眠気が来て足がもつれて動けなくなり、救急車で搬送される途中に意識を失う。
病院での診断では、脳内の血管が破裂して脳卒中を起こし、脳死寸前のになる恐れもあったのです。
薬による治療で4日後に意識を取り戻しましたが、右手の握力が3分の1になるという後遺症が残りました。
脳卒中は高血圧や高血糖などが原因といわれていたりもしますが、この39歳の男性は、健康診断で血圧や血糖などは正常範囲でした。
その原因は、血圧サージだったのです。
血圧サージがわかったのは、血圧を測るようになったからです。
就寝してから血圧サージが繰り返し起こっていたことがわかり、上の血圧が最大で197になることもありました。
〇血圧サージがどうして脳卒中を引き起こすのか?
イタリアのペルージヤ大学のプッチ博士は、血圧サージを度々起こす患者の血管を徹底的に調べました。
その結果、血管の壁が厚くなっている共通点がありました。
柔軟性を失った血管はもろく、破れやすい状態になります。
〇血圧サージによるもう一つのリスクは、血管の破裂だけではなく、認知症のリスクも高まります。
その理由は、脳内で神経細胞が死滅しているためのようです。
脳内の毛細血管が傷つき、その結果、脳細胞に栄養がとどこおり死滅してしまい認知機能の低下につながっていきます。
〇血圧サージは、症状がなく自分ではわかりずらい。
それを予防するには、血圧測定が必要ですが、問診でもある程度血圧サージの可能性がわかります。
NHKのサイトでチェックを入れてクリックするだけで計算してくれます。
http://www.nhk.or.jp/special/surge/
血圧サージ危険度チェック!8つの質問
1 あなたの年齢は?
65歳未満 O点
65歳以上 1点
2 あなたのBMIは?
25未満 O点
25以上 1点
3 深夜にトイレに行く?
O回 O点
1回 1点
2回以上 2点
4 日中眠くなることは?
あまりない O点
よくある 1点
5 味のzいものが好き?
好きではない O点
好き 1点
とても好き 2点
6 果物を食べる?
よく食べる O点
あまり食べない 1点
7 お酒を飲む習慣は?
ない 0点
ある1点
8 タバコを吸う?
吸わない O点
吸う 1点
以上8つの質問に答えて合計を出します。
点が3点以下なら、リスクは低い。
4点から5点がリスクが少しだけある。
6点以上はリスクあり。
という事になります。
しかし、最近のTVってすごいですね。
TVのリモコにある四色のボタンを使って集計ができるようになっています。
私も参加しましたが、3点でギリギリ大丈夫でした。
〇血圧サージをどうやって対策していけばいいのか?
それは、どうして血圧サージが起こるのか?を知ることが大切で、そのカギとなるのが交感神経です。
交感神経が興奮するとノルアドレナリンという物質が分泌され、末梢血管が収縮され血圧が高まります。
これは、体を動かしやすくために必要なことなのですが、それを極端に上げてしまう行為があります。
一般的に極端に交感神経をあげることをしなければ、交感神経は睡眠から目が覚めると活動に備えて交感神経が刺激され血圧が徐々に上がっていきます。
そして夜になって睡眠に備えて気持ちが落ち着いてくるにつれて交感神経は働きがおさまり、副交感神経が優位になって血圧は下がっていきます。
ですが、血圧サージの可能性がある人は、以下のことで血圧が急に上がりだします。
朝起きた時には交感神経が異常に働き血圧が急上昇
夜にも交感神経の働きが治まらずかえって血圧が上昇
これは、血圧サージの可能性がない人はおこらないことですので、血圧サージになっているか判断できます。
交感神経を刺激しやすい要因は以下のものがあります。
・加齢 ・肥満 ・塩分 ・飲酒 ・喫煙 ・ストレス
これらに加え、血圧を一時的に高めてしまう行動があります。
力仕事
会議
医師の診察
怒り
コーヒー
ダッシュ
筋トレ
睡眠時無呼吸症候群
月曜日
飛び起きる
冷たい床
トイレ(大)
くしゃみやせき
気温が低い
冷水で洗顔
タバコを吸う
降圧剤の切れ目
血圧サージを持っている人が、これらの行為を血圧サージによって血圧が高まっている時にしてしまうとさらに血圧が高まり血管を傷めるリスクが高まるので注意が必要です。
ほとんどが緊張によって心拍に負担がかかるものですが、一部そうでなさそうなものがあります。
コーヒー:カフェインにより心拍に影響を及ぼす場合があります。
私は、心臓に期外収縮があるのでカフェインが多いコーラを飲みすぎたりすると翌日、心拍の引っかかりを感じます。
そのために大好きなコーヒーはカフェインレスのものを購入しています。
このコーヒーは人によって影響がある人ない人がいるようです。
また、コーヒーは体によいと言われている部分もあり、一概には言えないと思います。
次に月曜日ですが、一般的には土日が休日となっているので、その休日明けの月曜日にストレスがかかり心臓に負担がかかるようです。
なので、休日が土日でなければこれは当てはまりません。
休暇明けの仕事ということですね。
降圧剤の切れ目は、朝に降圧剤を飲み、翌日の朝に降圧剤を飲む場合だと、飲む前というのはその薬が切れかかっている状態なので注意が必要ということでした。
〇血圧サージにならない為に。
2つのポイントがあります。
1つ目 測る
血圧サージになっているかどうかを確認するには、毎日の血圧測定が必要です。
何かをきっかけに体調がおかしいかな?と思ってから始めたときには、すでに体を壊している可能性があります。
そうならないためにも日頃から健康に目を向けることが大切です。
毎日、血圧を測定することで血圧が高い日というものがあり、計測した前日や直前に何か原因があるかもしれません。
測るは、そういうことを意識することに繋がり、健康を保つために大切なことです。
TVでの例では70代の男性を取り上げていました。
朝起きてすぐに畑作業をする習慣があったのですが、血圧サージは朝に高くなることが多いので、それを知ってから寝起きで力仕事を辞めて
朝食をゆっくり食べてから、畑作業をするようにしているとのことでした。
〇血圧サージの判断
寝起き後にトイレを済ませる。
そして1時間以内に血圧を2回測定し平均値をとる。
それを5日間繰り返し、上の血圧値の最も高い値と低い値の差が20mmHg以上あるようなら注意が必要です。
また、上の血圧値(収縮期血圧)が135mmHg以上、下の血圧値(拡張期血圧)が85mmHg以上が出るのも注意が必要。
そして、高血圧の人は「血圧サージ」の影響がでやすいのでさらに注意が必要です。
血圧の正常な人は下図の水色の線のように起床後に血圧が上がり、睡眠に入ると血圧が下がります。
※心臓に負担がかかるようのことをしなかった場合。
紫色の線は高血圧の人です。
水色の線がそのまま、繰り上がったような線になります。
血圧サージの方は、何もしていないにも関わらず起床時や睡眠直後に血圧が一時的にあがってしまいます。
血圧サージを簡単に抑える方法として、タオルを握るだけの方法が紹介されていました。
NHKのサイトに画像とともに紹介されているのでわかりやすいと思います。
http://www.nhk.or.jp/special/surge/detail.html
おまけ
血圧の正しい測り方
http://www.ketsuatsu.com/measure/02.htmlより
1. 体の力を抜いてリラックスする
トイレを我慢しているときや、出かける直前のあわただしい時間などには血圧は上昇してしまいます。また、測定前1時間位の間には、食事・入浴・運動は避けてください。
2. 座って測定する
血圧は、「心臓の高さにある上腕の血圧を座って計測した値」が基準です。必ず座って測定しましょう。
3. 毎日同じ時間に測る
血圧は、時間によって変動するため、ほぼ同じ時間に測らないと、日々の変化がつかめません。
4. 信頼できる血圧計を選択する