健康情報
「き・く・あ」の実践 小林正観著
以下、抜粋
数年前に新聞でも取り上げられていましたが、末期ガンの患者だけを集めて富士登山を行った医師グループがありました。
参加した患者のほとんどが登頂したそうですが、その医師の中に、昇幹夫先生という方がおられます。
私の大事な友人の一人であり、「日本笑い学会」の副会長でもあるのですが、その昇先生は、ガンの治療に「笑いの効用」を取り入れています。
ガン患者にお笑いを聞かせると、NK細胞(ナチュラルキラー細胞=ガン細胞を攻撃する細胞)が活性化するといいます。
昇先生のお話によると、末期ガンでもう手の打ちようがなくなったガン患者の中にも、五百人に一人の割合で、自然治癒してしまう人がいるそうです。
その「五百人に一人」の人たちは、人格上の共通点があるということでした。
それは、
「ガンになる前より、ガンになってからのほうが、ずっと幸せだった」と思った人だそうです。
先ほどの、末期ガンの患者だけが集まった富士登山に、七十歳ほどの女性が参加していました。
その登山にはボランティアの人も同行しましたが、自分たちも助け合い、お互いに背中を押し合ったりして、体の弱っている人を支えながら登ったそうです。
参加者の一人の話によると、「自分が自分の体を登らせているとき(つまり自力で自分の足で登っているとき)はつらかった。
けれども、隣にもっとつらそうで体が重そうな人がいるときは、自分がつらいにもかかわらず、その人を押してあげたり、荷物を持ってあげたりした。
その役割になったとたん、自分の体がまったく違うものになった。
人の助けをしはじめた瞬間に、体が軽くなり、ラクになった」ということでした。
一緒に参加したその女性は、「ガンになったから、仲間と助け合いながら富士山に登ることができた。
七十歳を過ぎて富士山に登るなんて思わなかった。
ガンにならなかったら生涯登らなかったであろうし、仮に健康だったとしても、七十歳を過ぎてから登るなんてことは絶対に考えられなかった。
そんなことは想像もつかないし、希望したこともない」と話していたそうです。
それから四~五年がたち、今度はヨーロッパに行ってモンブランに登ることになりました。
その女性はこの登山にも参加し、帰国後、昇先生に手紙を書きました。
「七十歳を過ぎてヨーロッパに行くことも考えられなかったし、ましてモンブランに登ることなど思いもよらないことだった」と。
そして、その方が書いた結論は、
「ガンにならなければ富士山に登ることもなかったし、モンブランも知らなかった。
まして、こんな素晴らしい仲間と知り合うことも生涯なかった。
ガンになって本当によかった。
ガン細胞に心から感謝しています」という内容だったそうです。
今ではその方には、ガン細胞がまったくないということです。
ついこの間、次のような質問を受けました。
「私の友人で、小林さんの本を読んでずいぶん成長した人がいるのですが、その人はガンが治らずに、結局、そのまま亡くなってしまいました。
いい人だったのに、どうしてこのような不幸なことが起こるのでしょうか」
答えは、「そういうシナリオを書いてきた」です。
何かの病気になったときに、「私は悪いことをしてこなかったのに、なんでこんな病気になって、ひどい目にあわなくちやならないの」と思い、その現象を否定した瞬間に、全速力で死に向かって走り出しているように思えます。
一方、その病気を受け入れることによって、体が元気になる可能性があります。
受け入れれば解決し、受け入れない場合は体が壊れていく、という仕組みになっているようです。
なぜその病気になったのか。
それは、受け入れることの訓練のためだったかもしれません。
命をかけてその訓練をしているとも言えます。
それまで、ありとあらゆる現象をその人が受け入れなかった場合、「小さな問題では受け入れないのですね。」
では、肉体(命)をかけて、うけいれるかどうか、やってみてください」と神がつきつけていると解釈することもできそうです。
抜粋以上。
ガンが治る人の共通点は
「ガンになる前より、ガンになってからのほうが、ずっと幸せだった」
と思える人。
二人に一人はガンになる世の中です。
これを読んでいるあなたとあなたの大事な人、その二人のうち誰かがガンになる確率はかなり高いといえます。
もし、ガンになってしまった場合には、「ガンになる前より、ガンになってからのほうが、ずっと幸せだった」と思えるようになりたいですね。
また、受け入れるということも大事なようです。
ガンから回復するための本として、「ガンのイメージコントロール法」にもかかれていますが、ガンになったらこれから体に起こっていくことを受け入れないと回復していくステージに進めないようです。
死を受け入れる。
難しいことだろうと思いますが、体に起こったことを否定するのはよくありません。
体も症状を治すために病気という形になって生き長らせようとしています。
わかりやすい例は、風邪にかかった時の発熱。
ウイルスを殺すために細胞を震わせ発熱させています。
発熱させないとウイルスが体を犯し死にいたります。
ガンも体に不要なものを1ケ所に集めた結果という話がでています。
死なせないために病気になっているわけです。
それを否定してしまう。
生きるために体が起こしたことを否定する。
その先にあるのは?
生きるために体が起こした反応が病気です。
そう思うと、病気に対して「感謝する」という思いでてきます。
そういう考えがもてるようになれば、
「ガンになる前より、ガンになってからのほうが、ずっと幸せだった」
と思えるようになるのも近くならないでしょうか?
話とは関係ないですが、ガンを克服した芸能人はたくさんいますね。
昔と違い、ガンは治療できるようになっているんですね。
http://www.moriumino.com/entry/2016/06/09/%E3%80%90%E7%99%8C%EF%BC%88%E3%82%AC%E3%83%B3%EF%BC%89%E3%82%92%E5%85%8B%E6%9C%8D%E3%81%97%E3%81%9F%E6%9C%89%E5%90%8D%E4%BA%BA%E3%80%91%E7%99%BA%E8%A6%8B%E3%81%8B%E3%82%89%E9%97%98%E7%97%85%E3%80%81%E5%AE%8C