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前傾姿勢での腰の痛み
前回の続き
今回は、前傾姿勢
69歳 女性の悩み
①1年前から腰から背中が痛む。
②コルセットと薬を処方されるが
3ケ月たってもいたい。
③家事ができず、お風呂も1人で入れない。
④最近は呼吸苦しくなる。
という事から、夜ももぐっすり眠れずにこのまま良くならないのか不安という事でした。
姿勢でわかる!腰痛の本当の原因
①腰が反る
②前傾
③背中が丸い
②前傾姿勢
前傾姿勢になると、腰の前湾が減少し、ヘルニアの原因となる椎間板の中にある髄核が後ろに移動して腰痛となります。
髄核が後ろに移動する為に腰の骨が前に反るのを邪魔するので胸を張るのが難しくなります。
この上図の一番右のイラストで示されている赤い丸が、ヘルニアで移動していく髄核です。
この右図のように髄核が後ろ(右側)に移動すると背骨の骨格は後ろ側で開くために全体的に前傾します。
その図が下の図になります。
髄核が後ろに移動した為に前傾になるので、この状態で背中伸ばそうと背中を反らすと髄核を圧迫し、ヘルニアが余計に強くなります。
そのために腰を反らす事ができなくなります。
人の体はスゴイもので、このままでは生活に支障がでるため、他の背骨がそれを代償し別の歪みを作って補います。
前傾姿勢しかとれなかったはずが、時間が経つにつれ、正面を向けるようになります。
このように体は順応し、痛みは和らぐのですが、次に痛みが出た場合には、覚悟が必要です。
移動している髄核は後ろにズレタままの悪いまんまで、正しい位置に戻ったわけではなく他の背骨が補正して痛みを和らげているだけです。
つまり、次同じ場所が原因で痛みが出た場合は、歪みは強くなり前回以上の痛みが出る可能性が高くなります。
このような状況でも、 重症化する前のヘルニアなら手技での骨格矯正で症状を抑えることが可能ですが、あまりにひどくなると手術で除去するしかなくなります。
※重症化したヘルニア
椎間板の中にある髄核が椎間板を突き破り外に出てしまった状態です。
外に出てしまった髄核を手技で元に戻す事はできません。
③圧迫骨折
圧迫骨折をほおっておくと、それを補正しようとして、背中が異常にまるまる円背という状況になってきます。
私は、学生のとき柔道をしていて2度の骨折を経験しました。
その時の痛みは触るだけでも痛く、幹部も腫れて、動かすのが非常にツライですね。
ギックリ腰やひどい背部痛があるのなら、ひょっとしたら骨折という可能性もありますので、病院か整形外科でレントゲンを撮ることを薦めます。
実際に背骨が骨折しているかどうかは、レントゲンを撮ってみなくてはわかりません。
円背の原因は、骨折だけではなく背筋の弱さや日頃の姿勢不良も関係するので、日頃の姿勢は本当に大事です。
また、円背のように猫背が悪すぎると臓器が収まっている肋骨の空間が減少して肺や心臓を圧迫することとなり、呼吸困難や血液の循環不良が起こり心不全のリスクもでてきます。
ためしに、猫背になって息をいっぱい吸う場合と、背筋を伸ばして息をいっぱい吸ってみてください。
その差に愕然とするはずです。
体の細胞は全て血液によって、機能を保たれています。
心臓や肺の機能が低下する事は、それだけ健康に影響を与えます。
ただの姿勢が悪いから何がいけないの?
別に痛くもないし、と思ってそのままでいると後が怖いです。
円背での圧迫骨折の有無は
年齢で分けられていました。
年齢で60歳以上だと圧迫骨折の恐れがあり
60歳以下だと背筋が弱い。または
姿勢の悪さをあげていました。
圧迫骨折は通常、2、3ケ月で治るのですが
この方の場合は1年以上続く上に、呼吸しずらく
むくみがひどい状況です。
また、圧迫骨折でこのように心臓を圧迫した場合には
心不全が進行し、血行不良が促進
すると筋肉や骨が弱くなるという悪循環を起こす
可能性が高いようです。
心不全が心配な方は、循環器科へ
今回は、前傾姿勢
69歳 女性の悩み
①1年前から腰から背中が痛む。
②コルセットと薬を処方されるが
3ケ月たってもいたい。
③家事ができず、お風呂も1人で入れない。
④最近は呼吸苦しくなる。
という事から、夜ももぐっすり眠れずにこのまま良くならないのか不安という事でした。
姿勢でわかる!腰痛の本当の原因
①腰が反る
②前傾
③背中が丸い
②前傾姿勢
前傾姿勢になると、腰の前湾が減少し、ヘルニアの原因となる椎間板の中にある髄核が後ろに移動して腰痛となります。
髄核が後ろに移動する為に腰の骨が前に反るのを邪魔するので胸を張るのが難しくなります。
この上図の一番右のイラストで示されている赤い丸が、ヘルニアで移動していく髄核です。
この右図のように髄核が後ろ(右側)に移動すると背骨の骨格は後ろ側で開くために全体的に前傾します。
その図が下の図になります。
髄核が後ろに移動した為に前傾になるので、この状態で背中伸ばそうと背中を反らすと髄核を圧迫し、ヘルニアが余計に強くなります。
そのために腰を反らす事ができなくなります。
人の体はスゴイもので、このままでは生活に支障がでるため、他の背骨がそれを代償し別の歪みを作って補います。
前傾姿勢しかとれなかったはずが、時間が経つにつれ、正面を向けるようになります。
このように体は順応し、痛みは和らぐのですが、次に痛みが出た場合には、覚悟が必要です。
移動している髄核は後ろにズレタままの悪いまんまで、正しい位置に戻ったわけではなく他の背骨が補正して痛みを和らげているだけです。
つまり、次同じ場所が原因で痛みが出た場合は、歪みは強くなり前回以上の痛みが出る可能性が高くなります。
このような状況でも、 重症化する前のヘルニアなら手技での骨格矯正で症状を抑えることが可能ですが、あまりにひどくなると手術で除去するしかなくなります。
※重症化したヘルニア
椎間板の中にある髄核が椎間板を突き破り外に出てしまった状態です。
外に出てしまった髄核を手技で元に戻す事はできません。
③圧迫骨折
圧迫骨折をほおっておくと、それを補正しようとして、背中が異常にまるまる円背という状況になってきます。
私は、学生のとき柔道をしていて2度の骨折を経験しました。
その時の痛みは触るだけでも痛く、幹部も腫れて、動かすのが非常にツライですね。
ギックリ腰やひどい背部痛があるのなら、ひょっとしたら骨折という可能性もありますので、病院か整形外科でレントゲンを撮ることを薦めます。
実際に背骨が骨折しているかどうかは、レントゲンを撮ってみなくてはわかりません。
円背の原因は、骨折だけではなく背筋の弱さや日頃の姿勢不良も関係するので、日頃の姿勢は本当に大事です。
また、円背のように猫背が悪すぎると臓器が収まっている肋骨の空間が減少して肺や心臓を圧迫することとなり、呼吸困難や血液の循環不良が起こり心不全のリスクもでてきます。
ためしに、猫背になって息をいっぱい吸う場合と、背筋を伸ばして息をいっぱい吸ってみてください。
その差に愕然とするはずです。
体の細胞は全て血液によって、機能を保たれています。
心臓や肺の機能が低下する事は、それだけ健康に影響を与えます。
ただの姿勢が悪いから何がいけないの?
別に痛くもないし、と思ってそのままでいると後が怖いです。
円背での圧迫骨折の有無は
年齢で分けられていました。
年齢で60歳以上だと圧迫骨折の恐れがあり
60歳以下だと背筋が弱い。または
姿勢の悪さをあげていました。
圧迫骨折は通常、2、3ケ月で治るのですが
この方の場合は1年以上続く上に、呼吸しずらく
むくみがひどい状況です。
また、圧迫骨折でこのように心臓を圧迫した場合には
心不全が進行し、血行不良が促進
すると筋肉や骨が弱くなるという悪循環を起こす
可能性が高いようです。
心不全が心配な方は、循環器科へ